相手を動かすTTH(徹底的にホメろ)
眠れなくなるほど面白い 図解 ヤバい心理学 人の「心」を読む、見抜く 使える禁断の(秘)心理テク! [ 神岡真司 著 ] 書評
眠れなくなるほど面白い 図解 ヤバい心理学 人の「心」を読む、見抜く 使える禁断の(秘)心理テク! [ 神岡 真司 ] 価格:990円 |
【私が読んだきっかけ】
私はキャリアアドバイザー&経営者という仕事柄、日頃から多くの人と関わります。
その中には仲良くなりたい人もいれば、そうでない人もいるわけで(笑)
仲良くなりたい人とお近づきになり、そうでない人とはそれなりにうまくやっていくためにある程度のノウハウはあるのですが、他に良い方法があればと思い、手に取りました。
【この本を手に取るべき人】
・人によく利用される人
・思うように人が動いてくれない人
・どうしても人にYESと言わせたい交渉事がある人
・相手がどう考えているか知りたい人
・モテない人(笑)
【書評】
優秀な先輩のスキルをTTPSする
TTPS(徹底的にパクって進化させる)という言葉がありますよね。
ちょっぴり品がないながらも語呂と語感が良いこのワードは、元々リクルートの社内用語で、近年はビジネス用語としても定着してきた感があります。
TTPSの例として、新入社員が優秀な先輩のスキルに追いつき追い越したいケースを挙げます。優秀な先輩は、基本を踏まえつつ、自分なりの手法を構築しているものです。
それを自分のものにして、自分流にアレンジできれば先輩のレベルに近づく。理屈上はそうなのですが、そうは問屋は卸さない。先輩はそんな簡単に教えてくれませんし、ちょっと観察した程度では本質に迫ることもできません。どうやったら核心に近づけるのか。
本著ではそんな状況を打破するために2つのテクニックを紹介しています。
「ほめテクニック」と「仮定の言葉」
一つは「ほめテクニック」。たとえば、「あの商談をまとめたなんて、さすがですね!」と褒めてから、「ところで、いつもそんなに結果を残せる秘訣はどこにあるのですか?」と迫るわけです。
そうして自尊心や承認欲求を満たしてあげれば、「かわいいやつめ」とヒントをもらえる可能性が高まります。
もちろん、先輩が「なんだコイツすりよってきてウザい」と反応することもあるでしょう。その場合は二の矢の「仮定の言葉」の出番です。
「ひょっとして、あのパワポの資料の4枚目のデータの使い方、ここにポイントが有りますか」「例えばこんなクレームが入った場合、私は普段こうしているのですが、井上さんはどうされますか」といった形で仮説をぶつけてみると、秘訣がポロッと漏れる確率はさらに上がるでしょう。
ちなみに前述の「ホメる」は汎用性が高く、本著では「君はできるヤツだ。期待してるよ」とホメ続けられるとそれに応えようとする「ピグマリオン効果」や、「君にしか頼めないことなんだ」と自己重要感に訴えることでYESを引き出すテクニックを紹介しています。
【まとめ】
他にも「相手の嘘を見抜く方法」、「モテる方法」といった日常生活にも活かせそうなtipsが1テーマ見開き2ページに収まっています。イラストも癖がなく、非常に読みやすく作られています。1日1テーマずつ学んでいく「1分読書」にちょうど良い本です。
眠れなくなるほど面白い 図解 ヤバい心理学 人の「心」を読む、見抜く 使える禁断の(秘)心理テク! [ 神岡 真司 ] 価格:990円 |